地下ギャラリー展示のご案内2022.08.27 ｜ お知らせ

地下ギャラリー展示のご案内です。

会期：令和4年8月27日（土）～9月25日（日）

八嶋洋平　「YELL」

島根県出身　八嶋洋平さんの作品展です。

～八嶋さんからのメッセージです～

ドイツの哲学者ハイデガーの芸術論の中で、「芸術とは、常に衝撃である」と いう言葉を知りました。芸術とは、本来包み隠されている真理を開示させる行為であり、これに触れることが芸術の根源であるという。日々の経験と感動の中で、少しでも真理に近づきたいと目を凝らし、思考を巡らす。その過程に、私の場合絵画制作があります。目に見えないものを形にする中で、真理（普遍的なもの）を描き出し、また鑑賞者をも巻き込めたらと思っています。私が描く作品の多くは、人形が登場します。男の子や女の子の人形（通称: プラスチックボーイ、プラスチックガール）は、よく自分自身や身の回りの人を投影しています。また、しばしば手を振る女性の人形も描いています。手を振るという行為は相手がいて自分がいて行う動作であり、手を振ることによって互いの存在を肯定することになると考えています。プラスチックボーイ等の存在を肯定する存在（エール）として扱っています。
近年“自己肯定感”や“承認欲求”というワードをよく耳にするようになりましたが、自己の存在に何かしらの不安や違和感を抱える人にとって、その存在を肯定する役割を果たしたいと願っています。

本展示は、島根県内で初めての個展となります。この機会にご高覧いただけましたら幸いです。何卒、よろしくお願い申し上げます。

八嶋　洋平 / 画家（油絵）
1985年　島根県飯南町生まれ
2008年　嵯峨美術大学（旧京都嵯峨芸術大学）卒業
2013年　広島市立大学博士後期課程単位取得満期退学
2018年　第36回上野の森美術館大賞展絵画大賞
2021年　第27回エネルギア美術賞
令和元年度吉野石膏美術振興財団在外研修員としてアメリカ、ドイツで研修

是非この機会にご覧ください。